MONEYzine 8月12日(日)
野村不動産アーバンネットは自社が運営する不動産情報サイト「ノムコム」会員を対象に「住宅購入に関する意識調査」を7月に実施し、2,178人から有効回答を得たということです。
それによると、「今、不動産は買い時だと思いますか」と聞くと、「買い時(14.0%)」「どちらかといえば買い時(46.4%)」と答えた人の割合が60.4%に達し、2012年1月に実施した前回調査よりも10.7ポイント増加したとのことです。
買い時と判断する理由について複数回答で聞いたところ、「消費税が引き上げられる可能性がある」と答えた人の割合が58.6%になり、前回調査よりも6.7ポイント上昇しました。また、最も多かった回答は「住宅ローン金利が低水準(77.3%)」でした。低金利で購入しやすい環境にある中、消費税増税が現実的なものになっていることから、買い時と判断する人が増えているようです。
そこで気になるのが、購入時必要になる「頭金」の額。一般的には、購入代金の2割程度が理想的といわれているが、実際はどうなのでしょうか。
株式会社ネクストは7月30日、運営する不動産・住宅情報ポータルサイト「HOME’S」内で、『「住宅ローンの頭金」気になる割合・金額ランキング』を発表しまし。ランキングは2011年7月から12月にかけて、「HOMES 住宅ローンシミュレーター」で、ユーザーが住宅ローンの試算をした際のデータ約37万5,000件を集計したものです。
それによると、購入を検討している物件の価格に対して準備している頭金の割合は、最も多かったのが「1割以下(0円を除く)」で27%でした。以下、「頭金なし(23%)」「1割~2割(17%)」「2割~3割(12%)」「3割~4割(7%)」と続きました。
また、頭金として準備する金額をみると、最も多かったのが1万円~300万円で36%でした。以下、「0円(23%)」「300万円~500万円(14%)」「1,000万円~3,000万円(10%)」「800万円~1,000万円(9%)」と続きました。全体の約6割が頭金300万円以下で試算する一方、800万円超の頭金を想定している場合も全体の約20%いて、資金援助を受けるケースや、しっかり貯蓄をしてから購入検討するケースも少なくないようです。
不動産の購入にあたっては、頭金の割合や期間などは一概に比較できません。ただ、十分な資金計画を立てずにあせって購入すると、後の返済が大変になることもあります。消費税の増税前には駆け込み需要が予想されるだけに、十分検討してから購入を決めてほしいと思います。