奈良県下市町贈賄申し込み:入札漏えい

毎日新聞 1月8日(日)

奈良県下市町交流センターの建設工事を巡る一連の疑惑は1月7日、町の最高幹部が競売入札妨害容疑で逮捕される事態に発展しました。外部からの東奈良男町長に対して、町職員出身で町政に明るく「実質上の最高責任者」とも言われた中本康行副町長が容疑者です。2011年12月下旬に自宅の家宅捜索を受け、町内では「次は副町長」と噂されていました。数回に及ぶ取材に「最低制限価格は漏らしてない」と関与を全面否定しました。一方、共犯者の供述などから容疑を裏付けた県警は「逮捕」に自信をのぞかせます。

「最低制限価格は漏らしていない。(先月21日に競売入札妨害容疑で逮捕された)花井(史弥建設産業)課長らに許可を出したこともない」。任意での取り調べ直後の12月22日夜、取材に応じた中本容疑者はやつれた顔で語りました。
この日は午前9時から任意の取り調べを受け、捜査員に送られて帰宅したのは午後9時ごろでした。取り調べ室ではいったん「自供」する一幕もあったようです。娘に譲った乗用車の名義が変更されていないことを追及され、「これから娘の所に行く」と言われたためです。

接見に来た弁護士に説得されて撤回し、調書への署名も拒否しました。「署名してたら逮捕されていたかも」と振り返りました。娘はその後、実際に任意で取り調べを受けたのです。捜査2課幹部は「捜索先になる可能性があるので車のことは聞いた。ただ、娘の立件を臭わせる聞き方はしてない」と説明します。
翌12月23日午前の取り調べ中に体調を崩し、24日には血圧上昇などの症状が認められて大淀町立大淀病院に入院しました。1月7日になって突然病院側から退院を求められ、出たところを任意同行されたということです。県警は「勾留には耐えられると判断した。病院に退院を促すような働きかけはしていない」としています。
取り調べは12月3日から約15日間にわたって断続的に行われましたが、厳しく感じるようになったのは、花井容疑者ら5人が逮捕される直前の先月20日ごろでした。中本容疑者は「背筋を伸ばして、手を膝の上で握るよう求められた。これを崩すと『前見ろ、動くな』と怒られた。『アホ、ボケ』とも言われた。取り調べを苦に自殺する人の気持ちが分かった」と振り返りました。
県警は5人と共謀して価格を漏らした事件とは別に、中本容疑者がかつて同級生で、土木業者の浦西光男容疑者(64)に1対1で価格を教えた疑いもあるとみています。この点について中本容疑者は、町交流センターの入札前に浦西容疑者から副町長室に電話があり、価格漏洩(ろうえい)を迫られたことを認めた。拒む中本容疑者に対して浦西容疑者は「こんだけか」と丸めた額を挙げて食い下がった。中本容疑者は「お前が調べたなら、それ以上でもそれ以下でもない」と答えたが、額が正しいかどうかは知らなかったと言っているそうです。
度重なる取材に「俺は何もしていない」と頑強に関与を否定した中本容疑者。これに対して捜査幹部の一人は「マスコミの取材に否認するのはよくあることだ」と語りました。

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