野村不動産が投資用賃貸の開発加速

住宅新報 10月19日(金)

野村不動産は、投資用賃貸マンション「プラウドフラット」の開発を積極化する予定です。個人投資家や一般法人の投資意欲が高まっているため、従来よりも小ぶりな5億~10億円規模の商品も開発するのです。今年度は、東京都内の世田谷区、渋谷区、板橋区の3カ所で計画しています。

これまで、グループ会社である野村不動産投資顧問が運営を受託しているレジデンシャルリートへ組み入れることを主眼に、10億~30億円規模の賃貸マンションを開発してきたました。供給数は、首都圏を中心に50棟・3000戸超で、平均稼働率は98%だということです。

「プラウドフラット」は、開発から入居者募集、建物管理まで野村不動産グループの一貫体制です。また、居住者向けに24時間緊急トラブル対応などのサービスも提供しています。

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小野剛さん、マウンドより不動産業に“天性”あり?

夕刊フジ 1月14日(土)

元巨人・西武、マネジメント会社、不動産会社など経営の小野剛さんは、187センチの長身を生かした本格派右腕として、2000年のドラフト7位で巨人入団しました。結果には恵まれませんでしたが、引退後は実業家としての才能を開花させ、現在は不動産会社社長など幅広く活躍しています。プロ選手の資産管理を行い、安定した人生設計の手伝いをするのが目標だということです。

■実業家の才能

プロ野球選手というのは不安定な職業ですね。辞めてから野球の世界で生きていける人は一握りにすぎません。35年の住宅ローンを組むことができない職業ですから。年金も破綻していますしね。

現役時代は50、60万円の賃貸マンションに住めても、引退するとたちまち払えなくなります。生活レベルを落とすのは想像以上に難しく、本人よりも奥さんがついてこられずに離婚ということもあります。これをマネジメントできる人がいないと、大変なことになるわけです。

西武を2006年11月30日に退団して、12月1日には次の人生を歩き出しました。野球のほか、商社でエネルギー事業に携わるのが学生時代からの夢でした。不動産にも興味があり勉強していたので、準備はできていました。最初は不動産会社で1年半ほど経験を積み、その後、吉祥ハウジング(東京・新宿区)の社長になりました。最近も球場に顔を出しますが、野球選手の資産管理に自分はなくてはならない存在だと思っています。

■ホテルと震災

後継者がいなかった、芦ノ牧ホテル(福島県会津若松市)を買い取って経営しています。昨年の大震災で周辺の被害は最小限でしたが、客足には大きな影響が出ました。「これは倒産するな」と思いましたね。どうせつぶれるならと、ホテルを被災地支援の拠点にし、自分の地元の大分県から支援物資を集めて供給場所にしたのです。地元の少年野球の復興にも関わりました。西武の涌井(秀章投手)もユニホームの支援をしてくれました。おかげでホテルも難局を乗り切ることができましたが、本当に大変なのはこれからでしょう。

■不動産の見極め

不動産業に天性のものを感じています。マウンドでは自信がありませんでしたが(笑)。

不動産取得を検討されている方は、いろいろ考えていただきたいですね。たとえばワンルームのマンション投資。空室リスクがあるので考えないと失敗します。これから少子化で空室が増え、賃料も下がっていきます。自分なら大学の野球部近くのマンションをお勧めし、野球部員が入るように手配しますね。

埼玉県朝霞市の国家公務員宿舎の建設問題もありましたが、こうした施設があると周辺の不動産価値は上昇する可能性が高い。私見では反対はもったいないと思います。

もうひとつアドバイスするとしたら、大事なのは女性。つまり、奥さんがその不動産を気に入ってくれるかどうか。そうでないと、結果的に何度も引っ越すことになるのは確実だからです。

野球界も選手の引退後の生活を安定させるには、投資組合をつくって不動産投資をして、利益を分配するような仕組みをつくったらいいでしょう。そういう手伝いができればうれしいです。

今は何でも思い切って目標を口にして、自分の耳がそれを聴くことで、脳が目標達成に向かっていくような感じで仕事をしています。どうしてマウンドでできなかったのか、不思議ですね。

■おの・ごう 1978年5月6日、大分県中津市出身。桐蔭学園高を経て、武蔵大学では通算37勝の首都大学野球連盟記録。00年ドラフト7位で巨人に入団したが1軍登板なく2年で自由契約。03年イタリア・サンマリノ、04年西武に移籍し06年現役引退。プロ野球通算12試合で0勝0敗。引退後は08年に芦ノ牧ホテル、同年にマネジメント会社GSL社長。10年に吉祥ハウジング社長。焼き肉店「ベイサイドTokyo牧場」も経営。10年に武蔵大大学院修士課修了。

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