ビジネスウーマン,自腹でも豪華ホテル滞在が急増

産経新聞 7月8日(日)

高級ホテルが働く女性をターゲットに、多彩なプランやサービスを提供し、宿泊客の争奪戦を繰り広げています。出張では価格重視の男性に比べ、サービスなどを気にする女性は、ビジネスホテルではなく、高級ホテルに泊まりたいという願望が強いためです。

企業は出張に伴う宿泊費について上限を設けているケースが多く、「1万円前後が多いようです」(ホテル関係者)。この場合、宿泊するのはビジネスホテルが多いですが、最近では高級ホテルに自己負担をしてでも泊まろうという働く女性が増えているということです。

「自己負担があっても会社の補助があるため、プライベートで泊まるよりは断然安い」。大阪市内の不動産大手に勤める30代の女性社員はこう話します。普段は躊躇する高級ホテルも、出張ならば会社の補助のおかげで“1万円引き”で宿泊できるというわけです。ホテル側も「自分へのご褒美という感覚で、ぜいたくをしたいという利用客は多い」と明かします。

一般的に高級ホテルと呼ばれるホテル各社が働く女性をターゲットにするには理由があります。

厚生労働省の「平成22年版働く女性の実情」の調査データによると、働く女性の総数は増加しています。30~34歳では、働く女性の割合が12年の57・1%から22年には67・8%と10・7ポイント上昇です。30~34歳の女性は、企業において中堅社員として活躍しているケースが多く、また晩婚化が進んでいることなどもあって金銭的には比較的余裕があります。これらを背景に、ホテル側は今後も割高な高級ホテルを出張などで利用する女性は増えるとみています。

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リフォーム提案で中古住宅に存在感

カナロコ 6月9日(土)

中古住宅が住宅流通市場で存在感を示しています。新築に比べて手ごろな価格で購入できることから、不動産各社はリフォームをはじめ幅広いサービスを提案することで、中古住宅に安心感や満足感という付加価値をアピールしているのです。

東日本不動産流通機構によると、4月の神奈川県の中古マンションの成約件数は2011年同月比11・0%増の686件でした。首都圏全体では16・4%増の2628件で、東日本大震災直後の前年同月と比べて大幅に上回りました。「若年層を中心に、中古住宅を思い通りにリフォームして暮らすことに関心が高い」ことが背景の一つです。

顧客の暮らしへの思いを丹念に聞き出して提案を重ねるオーダーメードの手法がリフォームにも導入され始めています。理想通りのリフォームを行ったことは、大きな満足感になるようです。

中古マンションは構造や規約上、リフォームに多くの制約を受けるケースが少なくありません。購入する前の勉強が必要なようです。

一定レベルの品質を確保した中古住宅を認定する新サービスを行っている会社もあります。第三者機関による「一戸建て住宅の事前検査(インスペクション)」をはじめ「リフォーム工事費組み込み型ローン」、「アフターサービスの継承」など幅広いサービスが展開され始めています。

日本の全住宅取引量に占める中古住宅の割合は1割。米国やフランスでは7割以上、英国では9割近くに達します。国土交通省は3月、新築中心の従来の住宅政策を転換し、リフォームにより中古住宅の利用を促していく「中古住宅・リフォームトータルプラン」を策定しました。2020年までに中古住宅・リフォーム市場を現在の倍の20兆円規模に育てる方針を打ち出しています。

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住宅市場低迷でも高利回りで米REIT人気

ロイター 5月1日(火)

米国の住宅市場はなお低迷していますが、今年のウォール街ではモーゲージ(不動産担保貸付債権)関連資産に投資するファンドが大人気です。

ヘッジファンドから投資銀行に至るまで、数多くの金融機関がモーゲージファンドを立ち上げました。モーゲージ担保証券(MBS)に投資するものが多いのですが、割安感の出たモーゲージ自体の物色に焦点を絞ったファンドもあります。

実質ゼロ金利政策下で投資家は高利回りを渇望しています。モーゲージ関連投資は、住宅市場が上向いた際に値上がり余地のある魅力的な資産クラスだとみられているのです。

たとえ住宅販売と価格が回復しなくても、MBSは国債に比べて利回りが高いため運用成績は良好です。ただし金利が急上昇したり、米経済が大幅に悪化してモーゲージのデフォルト(債務不履行)が急増する場合にはリスクが大きいでしょう。

銀行が複雑な証券化商品の組成を競って金融危機を招いたサブプライム住宅ローンブームが再来したわけではありません。投資家が関心を示しているのは、質の高いモーゲージ証券であるにもかかわらず大幅に値下がりし、住宅市場が落ち着きを見せ始める中で割安感の出てきた資産です。

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