最新ペット事情: 時代は“可”から“共生”へ。

web R25 7月6日(水)

6月20日に、旭化成ホームズから、「ヘーベルメゾン +わん +にゃん」が不動産オーナー向けにリニューアル発売されました。これは、ペット共生型賃貸住宅と呼ばれる商品の1つです。

ペット可の賃貸物件、というではない。今や住宅業界におけるペットの存在感は様変わりしています。「周囲に迷惑をかけないなら、ペットも一緒に入居してもいいよ」とい うやや後ろ向きなスタンスから、「より快適にペットと暮らそう」という前向きなスタンスへと変化を遂げつつあります。

現在、分譲マンションにおいては、約8割が『ペット可』の部屋であるのに対し、賃貸物件においてはまだ数パーセントというのが現状です。しかも、多くの 「ペット可」物件では、ペットを飼っている人と飼っていない人が混在するため、ペットを飼っていない他の入居者に対して肩身の狭い思いをしているという意 見が多いということです。

そこで登場したのが、「入居者全員がペットを飼うことを前提としている」旭化成ホームズのペット共生型賃貸住宅というわけです。他の入居者も同じペットオーナーだ から気兼ねがいらないうえ、張替えがしやすい壁、ペットのトイレを置けるスペースなど、ペットとの生活をより便利にする設備もついているので、ペットオー ナーの方はとても暮らしやすくなっています。さらに、「その次のステージとして、『入居者同士の快適なコミュニティ形成』、つまり、ペッ トを通して入居者同士が良好な関係性を構築できるように設計されているそうです。

たしかに、ここ何年かでペット同伴可のカフェや施設も増えましたし、「ペットコン」という、ペットと一緒に行う婚活も行われているということです。ペットを介したコミュニケーションの場が望まれる傾向はますます高まりそうですね。

「『へーベルメゾン +わん +にゃん』が目玉としているのは『わんジョインコモン』です。これは、リードを外してペットを自由に遊ばせることができるドッグランや入居者用ベンチ、共 用の足洗い場などを含む外部空間の総称で、しつけ教室などのイベント活用も想定しています。もちろん、迷子になったペットの道路への飛び出しを防止するた めのフェンスや門扉などの設備も有し、安全面にも考慮。こういった共用スペースを設けることで、入居者同士が顔を合わせる場を提供し、もっとコミュニケー ションを促進するお手伝いができればいいですね」

「へーベルメゾン +わん +にゃん」は、入居希望者に対して、飼い主のマナーについての事前審査もきっちり行うそうです。また、入居後もしつけ教室などのイベントを開催します。たしかに、同 じペットオーナー同士でも、最低限守るべきマナーはあります。皆でマナーを守りながら、ペットや入居者同士楽しく交流できるなんて、想像するだけでも楽しそ うじゃないですか。今後、ペット共生型&入居者同士のコミュニケーション型賃貸物件の需要はもっともっと増えそうです。

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