MONEYzine 1月28日(土)
「収納ビジネス」とは、自宅やオフィス以外の場所に、物を預けたり保管したりするスペースを有料で貸し出すビジネスのことです。倉庫事業者が展開している「トランクルーム」や、不動産事業者などが展開している「レンタル収納スペース」「コンテナ収納」などがこれに当たります。2011年度の全国の収納ビジネスの市場規模は455億5,000万円と推計され、前年度を17億6,000万円上回りました。さらに、2012年度の全国の市場規模は2011年度を上回る473億9,000万円と予想されており、市場は拡大を続けています。
内訳をみると、倉庫事業者が展開している「トランクルーム」の2011年度の市場規模は、前年度比4.7%増の33億1,000万円と推計されています。不動産事業者などが手がける「レンタル収納スペース」「コンテナ収納」は、前年度比4.0%増の422億3,000万円です。
市場拡大の背景には、リーマンショック後、オフィスビルの空きスペースや空き地が増加し、それを収納ビジネスに活用する業者が増えたことがあります。単なる場所貸しではなく、荷物の特性や必要量に合わせて価格が設定されていたり、配送サービスが整っていることなどが、利用者を引き付けているようです。
たとえば日通は、自社の流通網を利用して、引越しとトランクルームがセットになったお得なプランを提供。自宅を建て替える際に、建て替え期間中の家財の保管に最適なシステムとなっています。また、インターネットで集荷から保管、配達までを提供する「ネットインクローゼット」も提供です。たとえば、自宅のパソコンを操作して、トランクルームに預けたゴルフバックを、直接ゴルフ場に送ることもできます。
三井倉庫は、完全空調のトランクルームで、衣類や毛皮、着物などのほか、美術品の保管を行っています。ワインの保管用に温度や湿度、光、振動などを理想的にコントロールした完全定温定湿管理のセラーもあり、ワインに最良の熟成環境を提供しています。
ユーザーの要望にきめ細かく対応する「収納ビジネス」は、これからも市場の拡大が続きそうですね。
勝間流メンタル片付け収納術
【新世代不動産投資】物置大家さんってすごいんです!レンタル収納スペース投資マニュアル
収納術 吉田俊子の簡単収納術