サーチナ 12月28日(火)
中国人民銀行(中央銀行)は12月25日、1年満期の預金・貸出基準金利を26日から0.25%引き上げると発表しました。
10月の3年ぶりの利上げに続いて2回目となる今回の利上げです。驚きのニュースでしたね。利上げは来年だと思っていましたから。
これにより、1年満期の貸出準備金利は 5.81%、預金準備金利は2.75%となったそうです。
人民銀の突然の決定には主に3つ の理由がありそうだということです。
1) 11月の消費者物価指数は前月の4.4%から5.1%に上昇しました。12月は物価の低下が予想されるそうですが、2011年第1四半期は物価上昇圧力がさらに高まる見通しで、人民銀は11年の経済状況を考慮して利上げを決めたのではないでしょうか。
2)マイナス金利状態を改善し、預金金利をマイナスからプラスに転換するシグナルを市場に発すことを目的としているのでは、という話です。預金者の心理状態を安定させ、市場のインフレ観測を抑制する上である程度の役目を果たしていると考えられるということです。今回の利上げは、市場流動性を抑制するのに有利となるでしょう。
3)不動産価格が低下する兆しはなく、それどころかデベロッパーの土地取得意欲は高まり、不動産投資は住民からますます注目され、人気の投資先となっていますね。今回の利上げで、「不動産市場の調整に対する決意は変わらず、目標も変わらず、より多くの厳格な調整策が打ち出される可能性がある、という警告をデベロッパーと地方政府に対して発することとなるだろうということです。
温首相の発言も、このような考えと確かにマッチしています。
中国政府には、優秀な人材が多いだろうと思いますが、あれだけの人民のエネルギーをうまく制御することは、大変難しい仕事だと思います。
やはり、中国経済は、ひと荒れありそうな気がしています。
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